自己紹介と「Vシネマ 仮面ライダーゲンムvs仮面ライダーレーザー」の感想

自己紹介
こんにちは、わかです。

このブログは主に趣味である読書やゲーム、お笑い、仮面ライダーに関して感じたこと、学んだことをアウトプットしていくブログになります。

非常につたない文章ですが読んでいただけると幸いです。

Vシネマ 仮面ライダーゲンムvs仮面ライダーレーザー」の感想 ~人間・檀黎斗の姿~(ネタバレ注意

先日、ようやく「仮面ライダーエグゼイド アナザーエンディング」の三部作を見終えることが出来ました。
「ブレイブ&スナイプ」、「パラドクスwithポッピー」もエグゼイドファンからすればたまらなく面白く、熱い物語が繰り広げられましたが、「ゲンムvsレーザー」は三部作の大トリ(トリも何も映像作品では実質的な完結編だけれど)なだけはあって見応えが違いまし
た。

檀黎斗神と九条貴利矢の因縁の決着、2人の想い、全ての真相が明かされるという1時間にしてはだいぶ詰め込んだ内容となっていました。

 

「パラドクスwithポッピー」にて「天才ゲーマーとしての力」を手に入れた檀黎斗神はいよいよ神の領域に踏み込んで行きました。(すでに"天才的なゲームクリエイター"としての力を持っていることはわかると思います)

 

彼の開発した「ゾンビクロニクル」には不死身のゾンビ(ゾンビゲーマーレベルX)を倒すと「神の恵み」として "過去にゲーム病によって消滅した人をバグスターとして復活させる" という報酬、負ければ "ゾンビバグスターとなり人々を襲う" 罰を与え、人々をプレイヤーとして参加させようとしました。(もちろんほとんどの人は逃げ出しました)

 

檀正宗は彼に関して「生まれるべきではなかった」という衝撃的な発言をしていましたが(父も父だが)、このゾンビクロニクルのゲームシステムやガシャットに命を保管する機能は彼の倫理観が如何にずれているものか証明するものだと思われます。

 

ちなみに「生まれるべきではなかった」発言に対して彼自身もそれなりにショックを受けていたのか考え込んでいましたが、最終的にたどり着いた結論として「自分はこの時代に生まれるべきではなかった」というトンチンカンな結論をしました。

 

しかし、彼があまりにずれた倫理観を持つことになってしまったにもそれなりの理由があります。

それは、母・檀櫻子の死に関することでした。母を救えなかった現代医療への絶望と、そして革命を起こせるほどの自分の才能が彼を狂気ともいえるゲーム開発の道へと導いていました。

自分の才能があれば、未来を良いものへ変えられる。ただそう信じていただけです。それが彼の正義だったのです。

 

そんな黎斗に貴利矢は真っ向から否定に入ります。たしかにゲーム病によって消滅した人々の命はデータとして保管されるかもしれない。

しかしながら、彼が交通事故で喪った親友の命はもう2度と戻ってくることはない。

命というものは一度きりで、コンティニューなんかないこと、そして自分自身もバグスターとして復活してしまった、そんなバックグラウンドを抱えているからこそ、黎斗の言うことには共感することができないわけです。

黎斗を否定しなければ、己の過去を否定することになるから。そんな貴利矢に関してはいつかまた別の記事にでも。

 

 

渾身の攻撃の後、お互いのライフがゼロになり、貴利矢と黎斗は最後に言葉を交わします。貴利矢は黎斗の真意といつ生まれても時代を追い抜いてしまうほどの才能があることを認め、黎斗は自身の才能を最後まで誇り、そして「檀黎斗神という名を捨てた」ことを告げ、消滅していきます。どこか満足げに。

 

自身が全身全霊をかけたゲームの最後のプレイヤーとなってくれたことへの感謝なのか、自分を理解してくれたことへの感謝なのかは不明ですが、黎斗は貴利矢へ良いサプライズを残していました。(それだけはVシネマを見てくださいね)

 

そう思えば黎斗の行いにも、少しだけ同情の余地があるように思えますが大変なことをやらかしてますので難しいですね。。

まぁ、あの黎斗のことなので、何かしらの形でまだ仕掛けてくるんでしょうが…

 

改めて檀黎斗を知ることは、イコールで仮面ライダーエグゼイド本編をより深く理解することができるとも思えます。

さすがもう1人のマイティなだけはあります。

 

さよなら仮面ライダーゲンム、檀黎斗。

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