面白い心理学的なマーケティング
この間読んだ本に面白いことが記載されていました。
アメリカのロヨラ大学の興味深い実験なのですが、スーパーマーケットにて、顧客にも店員にも見えないある点を変更したことで売り上げが増幅したという結果が出ました。
みなさん、何だと思います?
正解は、BGMです。
これは音に関する実験で、スローテンポのBGMとアップテンポのBGMを比較して、来店客の購買行動がどのように変わるかを調べました。
するとアップテンポのBGMの時に比べ、スローテンポのBGMを流した時の方が来店客の滞在時間が長くなり、その分購入額も増加したそうです。
面白いですよね。
似たような実験を、アメリカのフェアフィールド大学でも行なっています。
今度はカフェが対象で、同じようにアップテンポとスローテンポのBGMを流した時を比較して、来店客が1分間に食べ物を口へ運ぶ回数を比較しました。
すると、
- テンポが速い時は、4.4回
- テンポが遅い時は、3.83回
- BGMがない時は、3.23回
という結果が出ました。
つまり、飲食店ではお昼の客の回転を早くしたいときはアップテンポのBGMを流し、夕食時のゆっくり食事をして欲しい時はスローテンポのBGMを流すのがベストだということなんですね。
意外と気にしてなかったBGMもれっきとしたマーケティングの1つだったとは…侮っていました…
他にも、ストレスを活用したマーケティングもあります。
タバコの箱には「これは肺がんの発症率を高めます」って書いてありますよね。
これって、タバコ会社からすればマイナスポイントにしかならない情報のはずなんですよ。
だってネガティブキャンペーンなので。
しかし、実は人間はストレスを感じると購買欲が高まることがわかっているんです
タバコを買っている人にとってこのタバコの箱の文章はストレスになる、そしてそのストレスを解決するための最も簡単な方法はそのタバコを買うこととなるわけです。
巧妙な手口ですよね。
ある意味、最近テレビ番組でどうでもいい不倫問題やタックル問題を取り扱ってるのはこの「ストレスを感じると購買欲が高まる」を活用してCMを出してる企業の売り上げを上げるためのマーケティングの1つなのかもしれませんね。
恐ろしい恐ろしい。。